日向ぼっこ
本当に穏やかで陽だまりでうとうとしたら気持ちが良さそうな一日でした。
このところ久里さんは日中、人がそばに居ないと落ち着かない様です。
私がそばにいると寝っころがっていますが、そうでないと一日中落ち着かない様子です。
昼下がりにまた、外に出たいと呼ぶので読みかけの図書館で借りた本を庭で読む事にしました。私はただ、椅子に座って頁をめくり、時々久里さんの様子を覗きます。暫くは庭のあちこちを嗅ぎ周り私の周りを何周かし、太陽に向って何を思うかじっと語りかけるように座っていました。
何頁かめくり、久里さんを見ますと伏せてうとうとしていました。私の背中にも、久里さんの背中にも穏やかな陽射しが注ぎ至高のひとときを貪るのでした。