松ヶ岡の大掃除
掛川市には旧掛川藩に由来するお屋敷があるようです。
旧山崎千三郎邸は通称松ヶ岡と呼ばれていて、日本庭園には大きなアカマツが屋敷に傘をさすような形になっています。
山崎家は掛川藩御用商人で、明治以降は掛川銀行の創設、東海道線掛川敷設に尽力と掛川の近代には欠かせぬ方だったようです。
1878年(明治11年)明治天皇の御行幸には10日間のご滞在の為に自宅を大改造し、現在もほぼ当時のままに保存されています。
大きな長屋門
明治天皇がご宿泊されたお部屋から日本庭園を眺めてみました。
本日は、昨年掛川市が山崎家より譲渡され、一ヶ月に一回市民ボランティアによりお掃除が行われる日だったのです。先月、偶然その情報を知り得て今回初ボランティアとなった訳です。
大きなお屋敷は江戸末期から明治にかけて増築、改造されたようでまるで迷路のような趣きです。
朽ちかけた土塀や、雨漏りのある天井の改修をどの様にやっていくか、今後のこのお屋敷をどのようにして保存、活用していくかが課題のようです。
文化財の保存には莫大なお金がかかります。現段階はまだ方向性を模索している状態のようです。
文化財や自然は一度壊してしまったら元に戻すことは容易ではありません。市民が関わることによって方向性が見えてくる事と思います。
翌日の29日の中日新聞朝刊に大掃除の様子がけっこう写真入りで大きく地域版に掲載されていました。しかも、私が雑巾がけしている所がバッチリ!自分ちの掃除もしてないのにね、テヘ!