兵越峠から遠州へ
兵越峠を越えてしばらくヒョー越え林道を下っていくと、いきなり綺麗な舗装道路が現れました。草木トンネルへの道です。このトンネルは有料の三遠南信自動車道の為のものです。
しかし、有料道路は未開通なのでトンネルは無料で通ることができます。
三河と遠州と信州をつなぐ有料道路なのですが、工事はなかなか進まないようです。
確かに便利になりますが、この有料道路でどれほどの経済効果がでるのかなと思ってしまいます。しかも、山を切り崩し道を作る訳だし環境のことはどのようになっているのかと心配もあります。草木トンネルを抜けると国道152号(秋葉街道)に合流します。
道の下を流れるのは水窪川です。天竜川の支流で流れの上には水窪ダムがあります。
この辺りは平成の市町村合併で現在は浜松市になっていて何か変な感じがします。
天龍区(天竜市、春野町、佐久間町、水窪村、龍山村)となっていて長野県境まで浜松市になっているのが違和感を感じます。
山の文化のこの地域と浜松という地名がマッチしていないので、しょうがないのでしょうが…
天竜川という川の流れが南信州と遠州を結んでいて、昔から文化の交流があり今なおつながりがあるようなのです。
南信州と遠州の言葉はとてもよく似ています。経済的つながりはわかりませんが、人々の暮らしの中の文化的な部分は脈々とつながっているようです。それにつけても、地名が地図から消えてしまうのは寂しいものです。